津田塾大学 学外学修・キャリアセンター

4年生インタビュー 総合政策学科 望月寧々さん

卒業する4年生に、大学時代の学外学修の経験について伺いました!

津田塾大学を選んだ理由

高校3年生のとき、フェミニズムに関心があり、女子大に絞って大学を探しました。子どもの頃海外に住んでいたとき、お世話になった家庭教師の方が津田塾大学出身で、憧れの存在だったことが決め手となり、津田塾に決めました。
総合政策学部を選んだのは、専門領域が4分野ある点が、関心が広いという自分の特徴に合っていると思ったからです。入学当初はデータや統計に苦手意識がありましたが、必修科目を友達や先生に相談しながら取り組む中で意外と乗り切っていけると感じ、最終的にはソーシャルアーキテクチャを専攻分野として選択するまでになりました。

学生時代の活動について教えてください

梅五輪プロジェクト※のデータインテグレーションワーキンググループに所属して、活動しました。VRやVtuberを作ったり、動画編集をしたりなどモノづくり系の企画を行っていました。
2年生になるときには、新たに千駄ヶ谷ワーキンググループの代表になりました。高校までは自らリーダーを引き受けるタイプではありませんでしたが、大学では自分を変えたいという思いがあり、誰も手を挙げないのであれば自分がやってみようと、思い切って代表に立候補しました。このワーキンググループでは千駄ヶ谷の魅力をまとめた雑誌を作り、文化祭で配布しました。今は電子版で定期刊行しています。

アルバイトは、塾講師をしていました。生徒が質問に聞きに来てくれたり、成績があがったりするのを見ると嬉しく感じました。指導に関しては、採点をデータ化して家で分析して活用しました。大学でデータサイエンスを学んだことで、データに対して抵抗がなくなったことを実感しました。

梅五輪データWG 『VR君の名は。』聖地再現企画

梅五輪データWG 千駄ヶ谷紹介VR企画

ブラジルへの留学 新しい環境へのチャレンジ

2年次の後半、新しい環境に飛び込みたい気持ちが芽生えたのがきっかけで、留学を決めました。ブラジルに決めた理由は、元々子どもの頃に5年ほど住んでいて土地勘があったことと、将来、日本のエンタメを世界に持っていきたい気持ちがあり、日系人の方々が多いことから、将来有力な市場になると考えたためです。

現地では語学学校と、私立大学の外国人向けのポルトガル語コースに入りました。大学のポルトガル語コースでは、初級のはずが急遽中級のクラスに入ることになり、先生や生徒が何を話しているのか全く分からず、最初はただおびえていました。パソコンで辞書を出して、分からない言葉を必死に調べながら授業を受けていましたが、その日の分の言葉は覚えようと決めて日々取り組んだことで、最終的には会話における必要語彙は習得できました。

また、現地では弓道会に入っていました。そこで知り合った方々にとても良くしていただき、ポルトガル語も練習させてもらいました。この時の経験から、今後日本で海外からきている方がいたときは、自分がサポートしたいという思いが強くなりました。

ブラジルの青空市場

フェスタジュニーナ(収穫祭的なもの) 

ブラジルでの日本文化・エンタメの発信

知人の伝手で、現地のアニメ関連イベントに、ボランティアとして参加しました。イベントでは自分からたくさんの人に話しかけるような環境で、「旅の恥はかき捨て」だと決意し、積極的に行動できるようになっていきました。

ブラジルで印象に残っている出会いとして、当時ボランティアでご一緒させていただいた方が挙げられます。周りの人のことをよく把握し、関係者の意見を聞きながら仕事を割り振って全体を動かしていくことや、日本企業との関係づくりが上手な方で、仕事の進め方を近くで学ばせて頂く貴重な機会となりました。

日系人の方々と関わる機会が多かったのですが、3世や4世の方々は日本語が全く通じない方も少なくなく、見た目は日本人でも現地の文化・言語で生きている部分は、移民社会の特徴だと感じました。日系人コミュニティの中でご高齢の方から日本文化をそのまま継承していくことには難しさがある一方で、関心は高い様子でした。日本のエンタメについては、日系人の方で好きな方はもちろん、日本以外にルーツを持つ現地の方でもアニメをきっかけに仲良くなっていくこともあり、共通言語としてアニメが機能していると肌で感じました。

サッカーの本場ブラジルで

将来はエンタメ業界へ

帰国後、就職活動に取り組みました。ワクワクできる点を重視し、エンタメ業界に絞りました。初めはアニメ関連の制作会社や出版社に絞っていたのですが、日本のコンテンツ産業を広げる仕事がしたいと思い始め、スポーツ興業や、日本政府の「クールジャパン」構想に関連する省庁も見ていました。経済産業省とスポーツ庁のインターンシップに参加し、知らない政策が多くあることを知りました。ニュースのもととなる政策を実行している人たちが、何を考えて政策を作っているか、実際の現場を見て学ぶことができました。スポーツ庁では現場やイベントに同行させて頂き、選手のセカンドキャリア、スポーツセンター収益化などの課題に触れました。

人と繋がることができる共通言語は多い方がいい 

スポーツ興業には、成長する余地や事業展開の可能性を感じています。スポーツでもIP(知的財産権)や、観戦の多様性、収益性をあげていくことなど、やれることがたくさんあると感じています。特に野球では、各球団が推し活のような新しい取り組みを進めている等、これからビジネスとして大きくなっていく点が興味深いと思います。
また、私自身、大学入学後に野球にはまってから、野球を通して人間関係が広がりました。野球だけでなく、子どもの頃からアニメもスポーツも好きで、友達作りでの共通言語として、たくさん助けてもらいました。これから世界に出ていく子どもたちにとって、日本のエンタメが共通言語になるように、未来へ希望をもてるように、海外を見据えた仕事もしていきたいと考えています。

キャンパス近くの神宮球場での野球観戦

就職活動を経て変化した自分 

就活では自分のダメなところばかり見てしまい、自分は何もやってこなかったんじゃないかと思える時がありました。ブラジルへの留学では「旅の恥はかき捨て」という気持ちで乗り越えられましたが、就活は失敗できないと強張ってしまった上に、焦りもありました。
しかし、学外学修・キャリアセンターでのキャリア相談やエントリーシート等の添削を通じて、それまで成果だと思えていなかったことも一つの結果と捉えていいんだと思えたことで、自信につながりました。キャリアコンサルタントさんの目を借りて、以前は感覚でやっていたことに対しても、自分の立ち回りを考えたり俯瞰して見たりなど、「考えながら生活する」ようになったと感じています。

高校生や、大学の後輩に伝えたいこと

大学時代は、面白そうと思ったら積極的に参加するようにしていました。結果的に、就活の際に話の種となる経験が多かったので助けられました。就職活動では、やったことの意味を求められますが、それは後でわかる場合も多くあるので、「とりあえず飛び込む」意識で行動することが大事だと思います。
大学に入ってから、環境はひとつじゃないと気づきました。飛び込んで何か違うと思ったら、また別のコミュニティに行けば良いと思います。津田塾大学ではみんなそれぞれの活動をしていて、頑張っていることを冷ややかに見る人もおらず、お互いに刺激しあっています。色々なところに飛び込んでみることで、意外と世間は怖くないし、頑張っている人にはやさしく、若い人には挑戦をさせてくれると私は感じました。華やかな人を見ると尻込みしてしまうこともあるかもしれませんが、臆せずに、自分が面白そうと思ったら飛び込んでみてほしいです。

編集後記

今回望月さんのお話を伺って、自分の気持ちを大事に行動している点が印象的でした。「好き」や「面白そう」「やってみたい」という気持ちを持って様々な活動に取り組み、行動した人だからこそ分かる、自分自身や社会についての気づきや学びを得ていると感じました。私も自分の気持ちを大事にしながら様々な活動に取り組んでいくとともに、これまでの活動を振り返って自分自身についても考えていきたいです。

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文章:学外学修・キャリアセンター学生スタッフ 奥平 凛