津田塾大学 学外学修・キャリアセンター

英語英文学科4年 木村静花

天覧公園にて

就職活動が終わった後、第二タームや夏休みの間に海外に行き、学生のうちにしかできないことに挑戦してみたいと考えていました。その時に学内で紹介されていた日中友好大学生訪中団の活動に参加することを決めました。中国のことをあまりよく知らなかったため、直接行くことで文化を体感し、中国の人々が持つ価値観を学びたいと考えました。

◆公益社団法人 日本中国友好協会について
公益社団法人日本中国友好協会は、日中民間交流の架け橋として様々な活動を展開しています。日中友好大学生訪中団や全日本中国語スピーチコンテスト、中国留学奨学金の案内『有効手帳』の発行に携わっています。日本全国に活動の支部があり、各地域に結びついた日中友好活動が行われています。(公式HPより抜粋・要約)

活動内容

天候により様々な変更がありましたが、1週間様々な場所を見学させていただきました。廊坊師範学院、『只有紅楼夢・演劇幻城』シルクロード国際文化交流センター、CVTEというタブレットやテレビなどを扱う企業、CCTVのテレビ塔などで、中国の文化や中国企業が持つ最新技術を学びました。そして中国共産党歴史展示館では中国共産党の歴史を、宋慶齢基金会では子供の教育のサポートを知りました。見学だけではなく、中国外国語大学で現地の大学生との交流や、世界青年和平大会という式典で世界中の大学生と平和について考える活動なども行いました。

廊坊師範学院

世界青年和平大会

中国の技術力と価値観

私が印象的だったのは中国の技術力と、中国の人々の価値観です。CVTEという企業の製品には、AIやタブレット、スクリーンなどを用いて自動で議事録を完成させる技術や、学校の生徒の成績や健康状態などを記録するサービス、優秀な学校の授業を録音し、そのデータを全国に共有する仕組みがありました。このような最新技術が実際に導入され、活用されていることにとても驚きました。

価値観の点では、中国は外国人の受け入れに柔軟であるという印象をより強く受けました。例えば世界青年友好交流大会では、日本だけではなくアフリカや東南アジアの国々など様々な国の大学生が中国を訪問していました。また、中国は公費での中国留学を積極的に受け入れ、その取り組みが昔から今まで継続的に行われていることも驚きました。北京外国語大学で中国の大学生と交流した時には、中国の方は現実的な夢を持つ傾向があるが日本人は現実的な夢と非現実的な夢の両方を持つ傾向がある、という価値観の違いがあったことが印象的でした。

CVTEという企業への訪問の様子

その企業の展示 

自分で見て学ぶことの大切さ

今回の活動で、ネットの情報や思い込みに囚われず、直接見て体験することの大切さを学びました。直接見て学ぶことで、その国の歴史や文化を深く理解し、今までの自分の価値観や考え方を改めて考え直すことができました。また、今まで知らなかった世界に飛び込むことで、新しい世界が広がり、様々な考え方を受け入れることができるようになりました。活動後からは、中国のことをもっと知りたいという好奇心が生まれ、中国だけではなくアジアや他の地域の文化のつながりや、歴史などの新しいことを学びたいという目標もできました。この経験から、これからも新しい挑戦や、直接見て体験することを常にし続けていきたいと思います。