総合政策学科2年 奥平凜
この夏、東京で34年ぶりに開催された世界陸上で、ボランティアとして参加しました。大学入学後に、次の世界陸上が東京で、しかも国立競技場をメインの会場として開催されると知り、「せっかく自分の通うキャンパスの隣で大きな世界大会が開催されるし、何かしらの形で参加できたらいいな」という気持ちで応募しました。
◆東京2025世界陸上
大会名称: 東京 2025 世界陸上競技選手権大会 (World Athletics Championships Tokyo 2025)
主 催:ワールドアスレティックス(世界陸連)
開催期間: 2025年9月13日(土)~21日(日)の9日間
会 場: 国立競技場 他
大会関係者の円滑なアクセスを支援するボランティア活動
大会前〜大会中にかけて、東京体育館にてアクレディテーションカードを作成していました。アクレディテーションカードとは、大会関係者が大会会場や運営エリアなどへアクセスするために必要なIDカードのことです。
映像で見るとわかりやすいかと思いますので、東京2025世界陸上マスコットのりくワンが、アクレディテーションカードを作成している様子をご覧ください。
私は主に写真撮影のブース(上記の動画では、初めの方にりくワンが座っていたところ)を担当することが多かったです。作成に来られた方の本人確認を行い、カードに掲載する写真を撮影していました。
東京体育館内の様子
ボランティア活動を通して得られたこと
活動全体を振り返って、得られたことは大きく2つあります。
1つ目は、外国人の方と直接英語で会話する経験です。大会関係者には海外から仕事で来られている方も多く、たくさんの方と英語でコミュニケーションをとることができました。また、英語圏以外から来日された方と、お互いに母語ではない言語を使ってやりとりする経験も貴重なものだったと感じています。その一方、質問を受けた時など柔軟な対応が求められる場面では、「日本語では分かっているのに」というもどかしさや正確さに対する不安を感じることがあり、これからも英語スキルをさらに磨いていきたいと思いました。
2つ目は、多様な方々との交流です。海外からいらっしゃった方の中には、別れ際に固い握手で感謝の気持ちを伝えてくださった方や、国旗や伝統的な楽器を持って楽しそうに過ごされている方もいました。また、一緒に活動するボランティアの方とも、年代・性別・職業を超えたつながりを持つことができて良かったです。特に人生の先輩である方々からは、これまで参加されてきたボランティアやご自身のキャリア、若い世代に思うことなど様々なことについてお話を聞くことができ、自分自身の将来について深く考えるきっかけになりました。
英語で伝える力、多様な人と関わる機会
今回の活動を通じて、これから取り組みたいことが2つできました。
1つ目は、これからもさらに英語を学び、実践的なスキルを身につけることです。英語に対して、「自分の考えや相手の考えを理解し伝え合う手段である」という認識がこれまでよりも強くなりました。どんな場面でも自分の声を届けられる姿を理想としていきたいです。
2つ目は、これからも様々な活動に積極的に参加することです。今回の活動の中でも、驚くべき経験を持つ方と出会ったり、それまで気づかなかった自分の一面を知ったりなど、活動前には思ってもみなかった経験をすることができました。また、自分が持つ興味や関心に合わせて、活動のスタイルを選ぶことも重要だと感じました。インターンなど他の活動と比較してみると、関わる人の多様性が高い点や利他的な価値観を持つ人が多い点がボランティア活動の特徴だと思います。これからの大学生活でも、興味を持ったことに積極的に取り組んでいきたいです。
夜の国立競技場