4年生インタビュー 英語英文学科 伴野日菜さん
卒業する4年生に、大学時代の学外学修の経験について伺いました!
-津田塾を選んだ理由を教えてください。
大学は大阪か東京の大学を検討していたのですが、その中でも津田塾大学を選んだ理由は、東京にありながらも落ち着いて学べる環境があると思ったからです。航空関係の仕事にあこがれていたのでその分野を専門的に学べる大学も考えましたが、夢が変わった時にも対応できるようにリベラルアーツで幅広く学べる津田塾を選びました。大学ではジェンダーについて学ぶ機会が多く、また元々ファッションに関心があったので、卒論はジェンダーレスファッションをテーマに書きました。
-大学での学び以外に、どんな活動をしましたか?
ダンスサークルと津田塾祭実行委員会に入っていました。ダンスはチームワークが大事で仲間との活動が楽しかったですし、塾祭は学外の方との交渉などもあり、論理的に考えて動く必要もあってとても勉強になりました。
-2年生からはコロナで学生生活が一変したと思いますが、どんなことを感じましたか。
2年・3年の時はコロナの影響で授業はオンラインで、キャンパスに行く機会も少なかったです。ダンスサークルの引退公演に出られなかったり、悔しい思いをすることもありました。オンライン授業は質問がしづらく、生活との切り替えの難しさも感じましたが、授業で学んだ記憶が新鮮なまま授業後すぐに課題に取り組める点など、オンラインの良さにも気づきました。また、コロナで寮が閉まった期間は実家に帰っていましたが、家族や友達の大切さを改めて認識しました。会えない友達とZoomで朝まで話したりもしましたね。
-学外学修の活動について教えてください。
1年の時は成田空港の通訳ボランティアとして活動しました。航空業界への関心もありましたし、高校時代の留学で培った英語力を落としたくないという思いもあって挑戦しました。お客様の中には英語が堪能でない方もいらっしゃったので、伝わりやすい英語でコミュニケーションをとることの難しさを感じました。同時に、色々な人と話す楽しさも味わえました。一緒に活動したボランティアの方が物おじせずに話している姿を見て、語学スキル以上にコミュニケーションをとろうとする気持ちの大切さを学びました。その学びは、大学の授業のディスカッションで活かせたと思います。
-学外学修センターで実施した日本航空のインデペンデントスタディには、2回参加されましたね。
1回目は2年生のとき、航空業界で働いている方と出会える機会があることに魅力を感じたことと、考えて何かを作り出す機会を自分でつくらないといけない時期だと考え、挑戦しようと思いました。オンラインでの実施でしたが、まだオンラインに慣れておらず、距離感・雰囲気がつかみにくく、初めての人とコミュニケーションをとるのは少し難しかったですね。活動時間外での話し合いは、予定を合わせやすく、ツールとしてオンラインを活用できたのは良かったです。テーマ(※)も今までにないものでした。インターンシップはお客様目線で必要な物事を考えることが多いと思います。しかし、このインデペンデントスタディは働く人の目線で必要な物事を考えなければならず、それを考えることはサービスを受ける側のことも同時に考えていることに気づきました。複合的な視点で物事を考えることは難しかったけれど、やりがいがあり充実していました。
- テーマ:『未来のホスピタリティ』と題して、テクノロジーの進展とダイバーシティを踏まえた2024年のホスピタリティを構想する
-4年生での参加はいかがでしたか。
航空業界を希望していましたが、就活のインターンや選考ばかりになると気持ちにゆとりがなくなってしまうと感じていたので、就活への気持ちを途切れさせずに就活から少し離れたいという思いもあってエントリーしました。考える力もつけながら、ある意味気分転換することもできたと思います。4年生の参加者は私だけだったので、チーム内のバランスを意識し、なるべく俯瞰的にチームメンバーの様子を見るように心がけていました。
-就活はどのように進めましたか。
3年生の時は、コロナの影響で航空業界のインターンや選考が中止されていたこともあり、人材や美容、フィットネスなど幅広い業界のインターンを受けていました。高校時代からずっとダンスをやっていたこともあり、人前で自分を表現することに慣れていたかもしれません。基本的に落ち込まないタイプで、選考に通らなかったときは原因を考えながらも、その企業には自分には縁がなかったと前向きに捉えるようにしていました。
いろいろな業界を見ていく中でやはり「色々な人と接したい」「世界を回ってみたい」「接客をしたい」という自分の想いに改めて気づき、やはり航空業界で働きたいという気持ちが強まりました。その頃に航空会社の新卒採用が再開したのでとてもタイミングが良かったです。
-就活で大事にしたのはどんなことでしょうか。
いろいろな引き出しを作ることです。私は強豪だった高校時代の部活や、長く続けたスイミングコーチのアルバイトの話、学外学修の話など複数の引き出しを駆使して、それをうまく話せるように練習していました。最初はうまく話せませんでしたが、徐々に慣れていきました。また、企業の求める人物像を良く調べておくことも大事だと思います。私の場合、サークル活動でのコミュニケーション能力やチームワークをテーマとした話と、津田塾祭実行委員での論理的思考力を鍛えられた話を、企業がどちらの人物像を求めているか考えながら話していました。
-様々な活動をされた大学時代、転機になったと感じていることはありますか。
サークルや塾祭実行委員会の活動で色々な気づきがあって、自分は変わったと思っています。これらの活動は部活などとはまた違い、活動に向ける気持ちの度合いや目的がそれぞれ違う人がひとつの活動のために集まっています。最初はそれに気づかず自分の思いを仲間にぶつけてしまうことがあったのですが、様々な人がいるのが大学やサークルであり、それでも同じ目標に向かっていくにはどうしたらいいのかと考えるようになりました。仲間でひとつの目標を達成するために自分は何ができるか。考えるうちに、今までの自分ではだめだ、自分は変わらなくてはいけないと感じられたことは、自分の中で転機になったと思います。
-新入生や後輩へのメッセージをお願いします。
偏見を持たずになんでもチャレンジして欲しいです!大学時代にしてきたことはどの経験も無駄ではなかったと思うし、気になったことはなんでも一回やってみることをおすすめします。就活に関してもいろいろな業界を見る経験をできたから自分の道を決めることができたと思います。つらいこともあるかもしれないですが、必ず自分を磨く要素になるはずです。
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文章:学外学修センター学生スタッフ(田中陽香、大川知)