津田塾大学 学外学修・キャリアセンター

4年生インタビュー 情報科学科 R・Fさん

卒業する4年生に、大学時代の学外学修の経験について伺いました!

津田塾大学を選んだ理由 英語と情報科学の掛け合わせ

高校3年次の情報の授業で子供向けの易しいプログラミングを体験し、「情報」の分野に親しみを持ちました。自宅から近く、英語教育に力を入れていること、情報という未経験の分野を学ぶにあたって津田塾大学が少人数制教育であることも魅力でした。コロナ禍の初期に入学してから2年間の大部分がオンライン授業でしたが、対面授業になってからはかけがえのない友人ができました。授業やアルバイト、就職活動にも全力を尽くすことができ、充実した大学生活を送ることができました。

自分の学びが社会で通用するか試す

オンライン授業が長く、社会とのつながりを感じられなかったことから、自分が学んでいる分野の社会的位置づけやどのように役立つのかを知りたいと思い、資格試験の勉強を始めました。大学の授業と並行して、まずは基本情報技術者試験を取得しました。さらに、勉強を進めるうちに情報の楽しさに気づき、応用情報技術者試験も取得することができました。また、授業で学んだ実力を試したいと思い、 3年生の夏に大学対抗プログラミングコンテストに参加しました。

プログラミングコンテストに参加するチームは、対面授業が始まって間もない中、勇気を出して友達に声をかけて誘いました。また、チームの指導を情報科学科の先生にお願いしたところ快く引き受けて下さり、出場が叶いました。先生との距離が近い津田塾大学だからこそ得られた温かいサポートに背中を押され、この大学でよかったと思いました。仲間と共に課題に向き合う楽しさを共有し、充実した時間を過ごしました。出場することで2年間の自分の学びの成果を発揮でき、成長を感じるとともに、同世代の取り組みを知る貴重な経験になりました。

友人たちとプログラミングコンテストに出場したとき

インタラクションデザインとの出会い

3年生ではwebアプリ制作に取り組みました。2年間学んだ知識を目に見える形でアウトプットすることができ、点が線で繋がった感覚が得られ達成感がありました。また、インタラクションデザインという授業でUI(User Interface)デザインという分野に出会いました。私は絵を描くこと、工作、裁縫などものづくりが趣味で、デザインを見たり考えたりすることが好きです。それまでは主に、システムの見えない部分(ロジック)を学んでいたのですが、情報にも目に見えるデザインの分野があることを知り、掘り下げて学びたいと思いました。その中で、ユーザとの接点となるシステムのデザインに携わる仕事に興味を持ち、どうしたらもっと使いやすくなるか、ワクワクを与えられるかといった使う人を意識した仕事に目を向けるようになりました。

就活は社会を知る好機

入学以降オンライン授業をこなす日々が続いており、振り返った時に、「あまりにも受け身な一年間だったのではないか」と漠然と不安を抱いたため、1年生の終わり頃から、努めて能動的に行動するようにしました。就職活動においては、まずは学内メールの案内をまめにチェックして、情報科学科の先輩方が就職された企業の説明会に積極的に参加しました。就職活動というよりは社会を知る活動という気持ちで、自分の興味のある企業を中心にたのしみながら見て回りました。本格的に企業のリサーチを始めたのは2年生の春休みからです。メーカー、コンサル、SIer、通信、印刷など多くの業界を見たことで、自分が本当に興味のある業界を絞ることができました。3年生の6月からインターンシップに参加したり、OG訪問で先輩社員にお話を伺ったりして、より具体的に自分が働くイメージを持つようにしました。
また、大学には友達や先生、キャリアセンターや学生生活課など相談できる方がたくさんいました。就活で悩んだ時、学生生活課の方に「焦らなくても大丈夫、私たちは常に学生に寄り添って支援しますよ」と言って頂き、とても安心して就活を進められました。

オンライン語学研修の修了書

苦手に向き合う

英語の苦手意識を克服したいと思い、2年生の夏休みにアメリカのローワン大学のオンライン語学研修に参加しました。授業が全て英語で行われるのでとても大変でしたが、分からないことはすぐに質問することを心がけて参加したことで英語が楽しくなり、もっと学びたいと思うようになりました。また、人前で発表するスキルを磨きたいと思い、グループワークの際には積極的にリーダーシップを取ることを意識し、プレゼンの授業を受講するなど、学生時代に苦手なことを克服できるように意識して活動しました。

チャレンジすることで、自分の方向性が見えてくる

進路選択をする際に、「自分が何をしたいのか分からない」、「まだ夢がない」という方もおられると思いますが、焦る必要はないと思います。そういった方はまず周りにある情報や機会に目を向けて、できれば見る・会う・参加するといった何か行動を起こしてみてください。そうすることで「自分はこれが好きだな」や「これは興味ないな」など自然と方向性が見えてくると思います。

就活では、野球の大谷選手ではないですが、「企業に対して憧れるのをやめよう」と思っていました。企業に対して憧れが強すぎると、どうしても自分をよく見せようとしてしまい、本来の自分らしさを伝えることが難しくなります。そこで私が意識したのが「憧れ」ではなく「親近感」を持つことです。同じ目線である「親しみ」をもつことで、お互いを知ろうと質問や話がはずむ、必要以上に緊張せずに済む、働くイメージがより近く感じられるなど、有意義な時間が得られると感じました。親近感をもつために、事前にOB・OG訪問の機会を頂いて、働く上での楽しいことから大変なことまで聞くことを大事にしました。また、私は大学生のうちに苦手なことにもチャレンジするよう心がけてきました。企業の方にも大学生活で苦手なことに積極的に取り組んできた姿勢を評価して頂けたので、日頃から自己分析をし、多くの経験をすることをおすすめします。

大学生活は、社会に出るまでにやりたいこと・苦手なことに挑戦する時間がたくさんあります。ぜひ、後悔が残らないように、やりたいと思ったことは何でもチャレンジしてみてください!

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文章:学外学修センター学生スタッフ(正木美羽)