津田塾大学 学外学修・キャリアセンター

海外と日本の両方でインターンシップ経験があるそうですが、まず海外について参加したきっかけなどを聞かせてください。

実際に過去にそのプログラムに参加した知人が面白かったと話していて、私も途上国に行ってみたいとずっと思っていました。私は途上国の経済政策を学ぶゼミに入っているのですが、本格的にゼミ活動が始まる3年生に進級する前にその予習として途上国に実際に行って現状や課題を現地で見てみたい、それをゆくゆく卒論に生かせたら良いな、と思いました。そこで、「インターンシップ型スタディツアー」というプログラムでベトナムとカンボジアに11日間渡航しました。

最初2日間はベトナムのホーチミンで戦争証跡博物館や戦場になった「クチトンネル」を見学し、ベトナム戦争の歴史を学びました。3日目以降は、カンボジアのプノンペンとシェムリアップで、歴史や医療、教育、ゴミ問題、環境問題について学びました。
日本全国のいろいろな大学の学生が集まって来ていて、今まで知り合うことのなかったような人たちとディスカッションを行ったり、いろんな活動をして一緒に過ごすことによっていろいろな価値観や、新しいものの見方を発見できたと思っています。

日本ではどのようなインターンシップに参加されましたか?

「ワークライフインターン」という、学外学修センターが主催しているライフとキャリアをどう自分でデザインしていくのかを学ぶインターンに参加しました。プログラムの中で、実際にお子さんのいる家庭に行って、小さなお子さんと向き合いながら仕事と家庭を両立することについてリアルに考える、というものです。これもいろいろな大学から学生が参加するものだったので、知り合いがいない状況に飛び込むことによって、今まで考えなかった視点の意見とか、働くって何だろうとか…いろいろ考えました。逆に家庭の部分で、子供との関わり合い方とか、プライベートな部分で家庭を築くことって何だろうということを実際に身近に考える体験ができました。これは、実は就活ですごく活きたなと思っています。選考が有利になったという意味ではなく、自分がどういう方向に進んで、将来どういう自分になっていきたいのかというのをビジョンとして見えたインターンだったかなと思います。

「ワークライフインターン」は、どんな経験になりましたか?

2年生の終わりぐらいに漠然と就活のことが不安になってきて、いきなり就活を始めるのもなんだなぁ…と思い、まずは働くとか、自分が将来どうしていきたいんだろうと根本の部分を考えたいと思いました。私は将来、仕事もしつつ結婚して子供も育てていきたいという思いがあったので、この家庭とキャリアをどう考えていくのかを学ぶために参加しました。

3年生になると夏から本格的に就活が始まっていて、学外学修とかに時間を割く余裕が無くなってくると思うんです。なので1年生、2年生のうちから少しでも興味のあることとか、やりたいことにどんどんチャレンジすると、やりたいことを考えるきっかけになると思います。何もしないまま3年生になるとミーハーな就活に走ってしまう気がして、それだと、働き始めてから、思っていたのと違うとかギャップがあると思います。いろんなことを経験してそこから見えたやりたいことをキャリアに繋げられれば一番いいのかなと思いますね。
学外学修の経験は就活で話すネタができたというのもありますが、それ以上に私自身にとって面白い経験になったし、大学生活での思い出がたくさんできた、という気持ちが大きいです。

アルバイトとインターンシップの違いって何だと思いますか?また、学外の活動と学業をどのように両立していましたか?

自分が得られるものが大きいか小さいかの違いがあるんじゃないかなと思っています。もちろん得られるものが多いアルバイトもあると思いますが…例えば飲食のスタッフとか一般的なアルバイトだと、決まった時間に働いてお金をもらう、時間を売っているだけみたいな部分も多いと思います。インターンはお給料は出ませんが、その代わりに、後々、自分の成長や視野が広がったというリターンがかえってきたと思います。

両立するためには、第2タームと春休みの期間を使うのがやっぱり一番いいと思いますね。夏休みなら第2タームと合わせて2か月半位ありますし、春休みも2か月あると思うので、何か一つのプロジェクトとか取り組むのに最適な期間だと思います。私の場合は、授業の期間に行っていたときがありましたが、並行するのは確かに厳しかったです。

学外学修では、社会や企業で活躍する大人に出会える機会だと思いますが、印象に残ってる出会いなどあったら教えてください。

ワークライフインターンで津田塾のOGに出会って、自分の少し先を生きている先輩を見て、働くイメージを持てたのは大きかったです。あとは、そのインターンで知り合った他大の学生や、カンボジアに一緒に行った学生とは今でも繋がっていて、津田にはいないタイプの人たちもいて、おもしろい出会いになったなぁと思います。



あと印象的な大人の人としては、ワークライフインターンでお世話になっていたご家庭のパパさんです。IT企業の社長さんですが、働き方に関してすごく先進的な考え方を持っている方で、私は人材系の会社に就職する予定ですが、働き方改革やダイバーシティなどに関して考え方を変えてくれた出会いだったかなと思います。

これから学外学修に参加する後輩へメッセージをお願いします。

「やりたいこと」って探して見つかるのではなく、過去に自分が経験したものがやりたいことに繋がっていると思うんです。ちょっとでも興味がある分野で行動を起こすと、それをやっているうちに楽しくなってきて、自然とそれがやりたいことにつながるのかなと就活を通して思いました。1、2年生はシンプルに、興味があることをやる、それに向かって行動することが、大事なのではと思います!