2018年度の学外学修
津田塾大学では2017年に学年暦が4学期制に変更され、学外学修制度が始動しました。2年目となった2018年度も多くの学生が国内外で様々な活動に参加しました。
今年度は、学外学修を申請した学生が300人を超え、海外で活動した学生も20か国・地域に100人以上となりました。1,2年生の参加率が高いのが特徴的です。4学期制移行後に入学した現在の1,2年生は、入学当初から学外学修の情報に触れてきたこともあって、ギャップターム(第2タームと夏期休暇)中に学外学修に参加することに違和感がないのだろうと思います。
インデペンデントスタディ
学生たちの自主的な学びを涵養するために導入された「インデペンデントスタディ」科目では様々な活動が対象となり、海外のサマープログラムに参加する学生から国内で実施される企業と連携したPBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング、課題解決型学修)に参加する学生も含まれています。2018年度は、南カリフォルニア大学(米国)、ジュネーブ国際・開発研究大学院(スイス)、ユトレヒト大学(オランダ)でのサマープログラムに多くの学生が参加しました。今年度から津田塾生も参加することになったブリティッシュコロンビア大学(カナダ)でのサマープログラムにも7名が参加し、それぞれ充実した時間を過ごしたようです。
PBLについては、昨年に続き2018年度も多くの企業・団体との連携が実現しました。今年度は朝日新聞、エシカル協会、オイシックス、日本IBM、日本総合研究所及びパナソニックの皆様にご協力いただき、多くの学生を受け入れていただきました。初めて企業関係者と話をする学生も多く、企業から提示される課題に苦労しながらも熱心に取り組んでいる様子が見られました。
エシカル協会との共同プログラムでは、津田塾生たちがエシカル消費の認知向上を目指して「エシカルファッションショー」を10月の津田塾祭で実施しました。
インターンシップ
キャリア教育の一環として実施しているインターンシップにも多くの学生が参加しました。資生堂、野村證券など企業でのインターンシップほか、日本各地で2か月間住込みながら地域創生に取り組む活動、海外でも旅行代理店のエイチ・アイ・エスの海外支店での就労体験など活動も多岐にわたりました。本学と連携協定を締結している国際協力推進協会(APIC)でも国際協力に関心を持った学生が1か月にわたりインターン生として国際協力に関わる業務に従事しました。就職活動を始める前の段階から、自分の進路や適性を考えるためのプログラムとして1,2年生も多く参加し、実習で得た知識やスキルを今後の大学生活でも活かせるなど、大学での学びとのシナジー(相乗効果)も期待されます。
サービスラーニング
社会奉仕を学ぶサービスラーニング分野では、昨年に続き多くの学生が海外でボランティア活動に参加しましたが、2018年度は新しい取り組みも始まりました。津田塾大学の所在地である小平市の小中学校において、40人を超える津田塾生が授業補助、外国籍や特別支援などの児童生徒への対応、部活動や放課後子ども教室での支援活動に参加しました。受け入れていただいた学校からは、「英語ができる津田塾生に来てもらって本当に助かった」等の評価をいただきました。学生にとっても、教育実習に行く前に学校現場に入って生徒たちと接する機会を得ることができ、大変貴重な機会となりました。