英語英文学科2年 有光沙姫
応募に至ったきっかけ
二年生の夏休み前、周囲が留学やボランティアの予定を立てているのを見て、何か行動を起こさなければ、と焦っていました。また、知らない場所で挑戦してみたいと考え、以前から興味のあった地域コミュニティに関連するインターンを見つけ、応募しました。
現地での活動
佐原は伝統的な街並みや、伊能忠敬が住んでいた土地として有名です。また、あまり知られていませんが、千葉県有数の農作物の産地であり、味噌や酒などの特産品もあります。

【佐原の街並み】
佐原でのインターンは、宿泊型で、前半の二泊三日と後半の一泊二日を合わせた計五日間の活動でした。
前半の一日目には、地域に根差したコミュニティや「スローシティ」という考え方について学び、二日目以降は実際に地域コミュニティを見学することで、その土地に密着したコミュニティの強みを知ることができました。後半は自分たちでテーマを決め、具体的な課題とその解決に向けた施策を提案しました。

【合計5日間の実習内容】
まちづくりと佐原のコミュニティ
前半の講義では、地域コミュニティの現状や問題点について理解を深めることができました。地域の特色を活かす「スローシティ」という言葉を知り、「ないもの」ではなく「あるもの」に注目し、価値を見出す考え方の重要性を学びました。
また、小学校区や森などの地域コミュニティを訪問する中で、地域の温かさや、互いの顔が分かる距離感に驚きました。私は東京出身で、地元に強い愛着を持つ人と出会う機会はあまりありませんでしたが、佐原では「この場所で生きていく」という強い意志を持つ方々と出会うことができました。
特に、森を管理されている方の「楽しいことをやっていれば、自然に人が集まってくる」という言葉が印象に残りました。地域活動には、堅苦しく、意義を求めてしまうイメージがありましたが、自分たちも楽しみながら活動することが、継続につながるのだと考えました。

【班員と駆け回った森の様子】 【森でいただいたマシュマロ】
自分たちで提案を行う
後半の活動では、自分たちで問いを立て、その解決策を提案しました。ここでは、問いを立てることに苦戦しました。ターゲットや目的が明確になっていないと、軸がぶれてしまい、結局何を解決したいのかが分からなくなってしまうためです。途中で問いを発表する機会がありましたが、厳しい指摘を受けました。私たちの班は、具体性に欠けている点や、ターゲットのイメージが曖昧である点を指摘されました。そのため、問いをさらに分かりやすく、具体的に説明できるよう、班での話し合いを重ねました。
自分たちで立てた「若者の地域コミュニティへの参加を促すためにはどのような施策をすべきか」という問いに対し、グループ内ではさまざまな意見が出されました。一度佐原を離れた人が継続的に佐原に関わり続け、最終的には戻ってきてもらうために、どのような取り組みができるのかについて、意見を出し合いました。

【班員とのプレゼン準備】
私は、自分の興味や関心を活かして新しいアイディアを考えることが好きです。そこで、調査した内容や、これまでの経験の中で楽しかったことをメモしました。一見すると、佐原や若者とは関係がなさそうなものもありましたが、「とりあえず発言してみる」という気持ちで、班員に共有しました。「ふるさと納税」や、東京都内の地域で使えるデジタル通貨を参考にした「ただペイ」、班員との雑談の中で出た「伊能忠敬界隈」(Xで話題になった、長距離を歩く人たちの呼び方)という言葉と七福神めぐりから着想を得た「忠敬ウォーク」などのアイディアをもとに、班員と意見を膨らませていく作業は、刺激的で充実した時間となりました。
●他者と関わる中での成長
大学も学年も専攻も異なるメンバーと協働した五日間は、私にとって非常に価値のある体験となりました。その中で身に付いた力は、主に二つあります。
一つ目は、人の意見を聞く力です。以前は、自分の考えを話すことに満足してしまい、人の話を聞くのが苦手でした。今回のインターンでは、グループワークや現地の方々のお話を聞く機会が多くあったため、疑問を持ちながら話を聞くことを心掛けました。その結果、疑問点や気になる点を見つけるために、人の話に注意を向けられるようになりました。
二つ目は、主体的に行動する姿勢です。何が必要なのかを考え、自ら行動することができました。自分が取り組んでいる作業だけでなく、班員が必要としていることを共有してもらい、足りない点を補い合いました。
もし、この記事を読んでいる方が、インターンに参加するのを悩んでいるのであれば、参加することを強くおすすめします。学校では出会えない人と会い、学び、自分を成長させる良い機会になると思います。
最後に、夏休みにこのような素敵なインターンに参加できたことを嬉しく思います。ご指導いただいた香取市の皆様、改めてありがとうございました。


