多文化・国際協力学科 3年 芥川 凛々花
私は2026年7月の一か月間、プロジェクトアブロードのボランティアプログラム「ガラパゴス環境保護」に参加しました。ガラパゴス諸島に生息する様々な固有種やその生息環境を守ることを目的に、ゾウガメの餌やりやビーチクリーンなどの活動を行うプログラムです。
応募に至ったきっかけ
私がこのプログラムに参加した理由は大きく分けて二つあります。
一つ目は、ガラパゴス諸島が子どもの頃からの憧れの場所だったことです。小学生の時、自分にとっては当たり前だった資源に恵まれた生活が、地球環境や様々な生物を脅かす一因になっていることを知り、環境問題に関心を持つようになりました。それと同時に、人間と生物の共存を叶え、たくさんの固有種が暮らすガラパゴス諸島を知り、いつか行ってみたいと思うようになりました。

サンクリストバル島の風景
二つ目は、活動を通じて、私が関心をもつ環境問題への理解を深められると考えたためです。私は、卒業論文に向けたフィールドワークで、海外をフィールドに環境問題を扱いたいと考えています。しかし、テーマに対する学びを深める中で、環境保護に関する現場の視点が足りないと感じるようになりました。そのため、実際の環境保全活動に従事し、現地で暮らすことで研究テーマを深めたいと思い、このプログラムに応募しました。
環境保全の探求と多国籍な仲間との出会い
活動内容は、ゾウガメの餌やりやアシカ、イグアナのモニタリングから、ビーチクリーンや草刈りなど多岐にわたります。毎回の活動前に、インストラクターの方が説明をしてくださいました。また、作業中にわからないことがあっても、参加メンバー同士で相談したり、教えあったりできる環境だったので、初心者の私でも楽しく活動できました。活動は、基本的に平日の午前と午後にそれぞれ2,3時間ずつ行いました。午後の活動がない日や休日には、ボランティアのメンバーと島を観光したり、一緒にご飯を食べたり、ツアーに参加したりして過ごしました。国籍や年齢、価値観などが異なるユニークな仲間たちとの交流は、自身の価値観や考え方を大きく見つめなおすきっかけになりました。
また、私は今回の滞在の目的の一つとして、ガラパゴス諸島の環境問題や保全活動、現地の生活環境などについて詳しく知ることを掲げていました。そのため、滞在中はインストラクターや現地のガイドの方に気になったことを質問したり、現地の資料館を訪問したりと、積極的な情報収集を心がけました。

ゾウガメの餌を切って運んでいきます 持ってきた餌を食べるゾウガメ
フィールドに行かなければ、気づけなかったこと
滞在を通じて、資料や活動、様々な人との交流などからガラパゴス諸島の環境や保全活動について学ぶことができました。同時に、自分が想像していたよりも現地での生活は自由で穏やかなことに気づきました。論文やテレビで見ると、その地域の抱える問題の印象が強くなりがちですが、それはその場所の一面に過ぎないのだと実感しました。町の雰囲気やそこに暮らす人々の温かさなど現場に行くことで初めて気づいたことも多く、実際に足を運ぶことの大切さを実感しました。
また、今回の活動を通じて、外国語を十分に話せなくても積極的にコミュニケーションをとる自信がつきました。活動当初は、自分の英語に自信がなく発言をためらうことがありました。しかし、様々な人との交流、特にホストファミリーや島の人たちとスペイン語で交流したことで、完璧な言葉でなくても、相手とコミュニケーションをとろうとする姿勢が大切なのだと気づきました。とはいえ、言いたいことが思うように伝えられず、「英語やスペイン語がもっと流暢に話せたら!」と感じる場面も多く、帰国後の語学学習のモチベーションにもなっています。
今後は、今回滞在したサンクリストバル島を対象に、フィールドワークを進めていきたいと考えています。活動を通して学んだことや気づきを活かしていくためにも、文献を読むなどして、自分の知識を深めていきたいです。
また、今回の活動から、実際に場所に足を運ぶことの大切さを実感しました。今後も気になったプロジェクトなどに積極的に参加していきたいと思います。
皆さんも、もし気になるプログラムややってみたいことがあれば、学生のうちにぜひ挑戦してみて欲しいと思います。

街中ではたくさんのアシカを見ることができます

イグアナのモニタリング。イグアナは何匹いるでしょうか


