津田塾大学 学外学修・キャリアセンター

総合政策学部 3年 Y.M

応募に至ったきっかけ

 「日本社会の当たり前や前提に対して、私たちが抱いている『もやもや』や違和感を、そのままにしないこと」 このプログラムに応募したきっかけは、そんな力強いテーマに惹かれたからでした。そして何よりも、政治、行政、企業や労働組合等、各界で活躍するリーダーと直接対話できる点に魅力を感じました。全国から集まった大学生が本音で議論し、自らの意見を社会へ発信していくというプロセスは、私が学外でのコミュニティに求めていたものでした。

境界を越えた交流

活動期間は、8月末から翌年3月下旬までの約7ヶ月間にわたり行われました。
プログラムの最大の特徴は、地域や大学の垣根を越え、全国から意欲ある大学生が集結している点です。津田塾大学は女子大であり、同じ学部学科の人が集まる環境に慣れていた私にとって、この環境に踏み出すのは勇気のいることでした。しかし、一年生から修士課程の学生まで、さらに文系・理系を問わずさまざまな専門を持つ人々に出会うことができました。このコミュニティの中で、多様な視点がもたらす議論の深みに圧倒されました。議論のテーマは「国際社会の中の日本」や「生成AI時代に私たちはどう生きるか」など、幅広く深いものが多かったです。

ディスカッションする様子

総会での提言と代表選出

活動の中でも特に印象に残っているのは、プログラムの集大成である「提言発表会」です。37名の参加学生がいる中で代表に選んでいただき、全体の前で提言を行う機会を得ました。各界の識者や学生との対話を通じて、自身が感じている日本社会の当たり前や前提に対する「もやもや」や違和感を出発点に、『「管理職になりたくない」は社会への警告信号~変わるのは若者ではなく仕組みだ~』と題し、日本の将来に向けた提言を行いました。提言発表後には一人一人に対して質疑応答の時間が設けられ、どんな質問が飛んでくるのかヒヤヒヤしましたが、非常に貴重な経験となりました。

提言発表会の様子

津田塾での学びが「武器」に

この7ヶ月間の活動を通じ、私は「大学での学び」と「大学の外での学び」のそれぞれの良さに気づくことができました。
まず一番の気づきは、大学での少人数教育が、学外の厳しい議論の場において強力な武器になったことです。日頃から少人数の授業で発言やプレゼンテーションに慣れていたおかげで、大人数の中でも臆することなく自分の意見を伝えることができました。大人数で行われる一方的な講義形式よりも、主体性が求められる環境において、自分が培ってきたスキルが非常に有用であることを再確認しました。 また、総合政策学部で専門的に学んでいるジェンダーに関する知識は、ディスカッションにおいて非常に重要な視点を提供してくれました。

キャリア形成への刺激

進路選択の岐路に差し掛かる2年次後半において、本プログラムへの参加は、キャリア観にも大きな影響を与えました。
国家公務員を志望している私にとって、実際にその道を目指している他大学の先輩や、実際に働いている方々と話す貴重な機会となりました。専門的な知識はもちろん、博識な人が多く、もっと勉強したいという意識が高くなりました。また、各界のリーダーの方々と直にお話しする機会が多く設けられており、社会の第一線で活躍する方々が何を考え、どのような苦労を経て今があるのかを直接聞くことができました。自分の素朴な疑問に対しても率直に答えていただける環境があり、社会を動かすことの厳しさと、それ以上のやりがいを肌で感じることができました。

世界を広げる勇気

活動終了時の終了証書

大学生活はあっという間です。居心地の良い場所にとどまるのも一つの選択ですが、思い切って外の世界に飛び出すことで、自分の世界は劇的に広がります。私はジュニアアカデメイアでの半年間という長期プログラムを通じて、政治や社会問題に対して当事者意識を持つようになり、ニュースの見え方が180度変わりました。本プログラムは第3、第4タームの授業期間と重なるため、「授業と並行できるか」と不安に思うかもしれません。確かに忙しくはなりますが、授業で得た知識をすぐに学外のフィールドで試し、そこで得た気づきをまた学問にフィードバックするというサイクルは、学習効率を飛躍的に高めてくれます。「授業と並行して、さらに自分を追い込み、勉強したい」という意欲的な方には、これ以上ない環境です。ジュニアアカデメイアに限らず、学び続けることは、私たちが成長し続けるための最高の原動力になります。