津田塾大学 学外学修・キャリアセンター

2023年度の学外学修

23年度は、5月に新型コロナウィルス感染症が五類感染症に移行したこともあり、学生たちはほぼコロナ禍以前と同様に学外での活動に参加することができました。コロナ禍で活用した「オンラインのつながり」の利点も活かしながら、学外学修センターでは多様な学びの機会を提供できました。また、学外学修センターは23年4月から小平キャンパスで「キャリアセンター」のスペースを共有することになりましたが、就職活動のサポートを行っているキャリアセンターと共同で学生の支援の在り方を考え、4年間通じて学生の成長を見守る体制づくりを検討した一年でもありました。

課題解決型学習(PBL)

例年人気プログラムとなっている日本航空とのPBLを23年度も開催いたしました。今回のテーマは「サステナブルな旅」。同社が展開しているサステナブルチャーターフライトを基に、「地球にも人にも優しいサステナブルな旅を提案する」というお題をいただき、学生たちは独創的なアイデアを考える機会となりました。同社のスカイミュージアムを見学し、社員の方から航空業界の課題と展望を直接伺う貴重な機会を得て、学生たちはグループで議論しながらアイデアを提案し、社員の皆様からフィードバックをいただきました。
参加した学生からは、「今まで、自分たちや学校で取り組むサステナビリティの在り方しか考えたことがなかったので、企業からの観点を学ぶことができて本当に良かった」とのコメントが寄せられました。

スカイミュージアムにて

中間発表の様子

インターンシップ

今年もパソナグループ、ワークライフインターン等で本学の学生がインターンシップに参加しました。

パソナグループ インターンシップ

今年は、青山に移転したパソナグループの本社で学生たちは同社の事業を学び、同社のグローバル事業部で就労体験の機会をいただきました。参加者からは、人材業界について理解が深まったことや、同社の取組を通じて障害者支援や特別支援教育に関して興味が湧いたというコメントが寄せられました。

Newpicks for Business 社でのレクチャーの様子

今回のワークライフインターンでは、企業訪問でNewspicks for Business 社に伺いました。
また、今年は久しぶりに対面で共働き世帯で子育て体験をさせていただく機会も得て、学生たちは卒業後の働き方について示唆を得る機会を得ました。

企業研究ワークショップ

今年は、富士通クラウドテクノロジーズ、三菱電機との連携で企業研究ワークショップを開催いたしました。

富士通クラウドテクノロジーズ社では、本学の学生を川崎の同社オフィスにて受入れていただき、同社の取組紹介、女性エンジニアとの交流会、キャリアワークショップを実施いただきました。

富士通クラウドテクノロジーズでの企業研究ワークショップ

昨年度から連携させていただいている三菱電機の国際本部の皆さんには、昨年度に引き続き企業研究ワークショップを学内で実施いただきました。同社で過去に直面した課題をケーススタディとして提示いただき、学生たちはビジネスの現場でどのような判断、行動が求められるか学びました。今年は、同本部で活躍されている本学の卒業生にもご参加いただき、学生たちはワークショップ後も熱心に先輩から話を聞いていました。

千駄ヶ谷キャンパスで行われたワークショップの様子

富士通「未来の語り場」プロジェクト実施

初の試みとして、富士通の社員の皆さんが実施されている「未来の語り場」プロジェクトを学外学修センターとキャリア支援を担う学生生活課と共同で開催しました。
本学の授業を高校生が体験できる「授業体験day」の一環で、高校性、津田塾の在学生と富士通の社員有志の皆さんで「”I”で語る未来」をテーマに対話型ワークショップを実施しました。進学を控えた高校生、これから社会に出る大学生、そして社会で働く大人たちが世代を超えて、自分の想いと向き合い、「私」が描く未来について語り合いました。

富士通 未来の語り場‐対話の内容が可視化されたグラフィックレコーディングを見る参加者

キャリア科目

学外学修とキャリア支援の繋がりを強化する一環で、22年度からキャリア支援の科目運営に学外学修センターも協力しています。
23年度は、「1、2年生のための就職基礎講座」と「就業力基礎講座 -サステナビリティとこれからの企業-」の2科目を共同で実施しました。「1、2年生のための就職基礎講座」では、有識者や卒業生の話を聞き、学生たちは自身の学生時代に挑戦すべきことを描くワークを行いました。(同科目の様子は以下のキャンパスレポートをご参照ください)
「就業力基礎講座 -サステナビリティとこれからの企業-」では、今年は日本IBMの皆様にご協力いただき、近年注目されているサステナビリティの課題に企業はどのように向き合っていくべきか、同社の事例もご紹介いただきながら学生たちと議論の場を設けました。

IBMの社員の皆さんと議論する学生たち

海外渡航

23年度は渡航の制限もなくなり、第2タームを使って海外での活動に参加しました。フィリピンでのチャイルドケアボランティア、カンボジアでのSDGsインターンシップ、アメリカ・ロスアンゼルスでの企業インターンシップ、オランダ・ユトレヒト大学のサマープログラムなど、学生たちはそれぞれの関心に沿って海外での活動に参加しました。物価高や円安の影響もあり、昨今は海外に行くことも容易ではありませんが、津田塾生たちの海外への関心はコロナ後も失われていないことが感じられました。