学外学修センター開設にあたり

1871年に、本学の創立者である津田梅子は日本最初の女子留学生の一人として、わずか6歳で日本とアメリカの境界を越え、外の世界で学びました。その学びのスピリッツが今なお津田塾大学に脈々と受け継がれています。帰国した梅子が1900年に本学を創立して以来、本学はこの国の女子教育において大きな役割を果たし、時代とともに様々な分野で活躍する女性を輩出してきました。
 
キャンパスを越えた学びは、これまでも多くの津田塾生が様々な機会を通して自発的に継承してきました。例えば、ヒマラヤの麓の村で日本人に声をかけたら同じ津田の学生だった、タイのボランティア活動に行ったら同級生に会ったというような話はよく聞きます。これらの経験を積んだ卒業生は世界中で活躍しており、アフリカや南アジアで援助活動をしている際に周りの女性が津田のOGだったという体験談もたびたび聞きます。こうした津田塾生の個々の努力を、大学としてもバックアップし、それを可視化するなかで、互いの経験を共有化する仕組みを作り、学外活動の一層の充実・拡大をはかること、これが本プロジェクトの目的です。このために、本学は文部科学省の2015年度「大学教育再生加速プログラム(AP)テーマⅣ 長期学外学修プログラム(ギャップイヤー) 」の選定校となり、本学ならではの長期学外学修プログラムを2017年度から本格始動させます。
 
本プログラムを実践するにあたって、2016年度に学外学修センターを創設しました。本センターでは、学生たちの自発的な取り組みを支援するため、海外でのサマープログラム、国内外のインターンシップ、ボランティア活動及び自主研究などの学外学修に対する啓発・指導、安全管理、受入先の開拓、システム開発を行い、学生が学外学修に取り組みやすい環境を整備していきます。
 
このプログラムを通して本学は、学生たちがキャンパスを越え社会全体を「学び舎」とし、社会の事象、世界の課題を自らに引き付けて考え、行動を起こしていくことを期待しています。津田梅子は、明治35年に「…何事も自分で研究して御覧なさい、研究して見て、自分で難問を解釈するやうに為なさい、これは強がち読書のみに限りません。何事も自分で勇気を起こし、難い事でも分からない事でも何でも自分が主となッてする気でなければ決して物は上達しません。…」(『女教邇言』、津田塾大学編「改訂版 津田梅子文書」pp61-62)と述べています。この言葉が表しているように学生たちが踏み出し、秘めた可能性を解き放ち、自分たちと社会をより良く未来へ導いていくことを願っています。
 
学外学修センター センター長 大島美穂

学外学修センターの目的

学外学修センターは、学生がキャンパスの境界を越えて外の世界で自律的に学ぶことを可能にするために、学生の学外学修を組織的・安定的・包括的に支援する目的で2016年4月に設置されました。本センターは、企業、自治体、NPOなどの受け入れ組織及び卒業生等と連携し、学生たちがキャンパスの境界を越えて学べる環境を整えていきます。

学外学修センターの役割とサポート内容

1. Activity Incubator
学生がインターンシップ、ボランティア、サービスラーニング、自主研究などの学外学修を実施するにあたって、受け入れていただく企業、自治体、NPO組織などと大学と協力できる仕組みづくりを行います。
 
2. Activity Portal
学外学修のワンストップサービスとなり学生に情報提供を行います。
 
3. Opportunities Intersection
学外学修に参加したい学生と受け入れたい学外組織が出会う場を生み出していきます。
 
4. Learning Support
学外学修の事前・事後指導を実施し、実習中の安全管理支援も行います。
 
5. Supporters Network
企業、自治体、NPOなどの組織及び卒業生など、学外サポーターと連携し、学生たちの受け入れなどについて助言、協力を得ていきます。
 
6. Activity Library
学生たちの取り組みを記録し、体系的にアーカイブしていきます。
 
7. Publicity
本学での学外学修に関する情報を発信していきます。
 

学外学修センター所属教員

 

大島美穂

センター長(兼務)/学務担当学長補佐/国際関係学科教授/総合政策学部創設準備室室長代理
 
津田塾大学学芸学部国際関係学科卒。ノルウェーオスロ大学大学院政治学研究科留学、津田塾大学大学院国際関係学研究科博士課程後期単位取得の上退学。津田塾大学国際関係学科助手(1988~89年)、筑波大学社会科学系、国際総合学類専任講師(1989~1997年)を経て、1997年より津田塾大学学芸学部国際関係学科助教授、2007年より教授。図書館情報大学、慶応義塾大学法学部、大阪外国語大学、一橋大学大学院法学研究科、東京大学教養学部、同大学院総合文化研究科などで非常勤講師。現在文部科学省ヤング・リーダーズプログラム推進協議会委員・国際交流住環境等事業選定委員など。一般財団法人日本国際政治学会理事(2008年~)、同常任理事(事務局主任2012~2014年)。 
 

敦賀和外

副センター長/特任教授 
 
国際基督教大学大学院行政学研究科修了。2016年4月より現職。2002年から2006年まで国連開発計画(UNDP)アフガニスタン事務所にてプログラムオフィサー、企画戦略オフィサーとして従事。2007年、日本国際協力銀行(現国際協力機構)の援助協調専門家としてカンボジア政府に対する財政援助プログラムの策定に関わる。その後広島平和構築人材育成センター(HPC) 就職支援担当プログラムマネージャー(2007年~2008年)、国際連合日本政府代表部政務担当一等書記官(2008年~2010年)を歴任。ニューヨークの国連代表部時代には、国連安全保障理事会や平和構築委員会を担当。2010年から2016年3月まで大阪大学グローバルコラボレーションセンターで特任准教授を務め、平和構築、国際援助政策、国連政策の研究、教育に従事するとともに、学生の海外インターンシップ、海外フィールドスタディ派遣を担う「海外体験型教育企画オフィス」のオフィス長を務めた。 
 

小山裕子

特任准教授 
 
お茶の水女子大学文教育学部卒業後、高校英語教員を経て、メリーランド州立大学大学院社会学部を修了(MA取得)。2016年5月より現職。1993年よりジョージワシントン大学東アジア言語学科において日本語講師、1994年~1997年までメリーランド州ホートン・アームズ・スクールにて、中学生・高校生向け日本語プログラムの開設と指導。帰国後、調査会社等でキャリア教育や海外教育に関する調査等に従事。2005年から2011年まで首都大学東京にて学修カウンセラーとして、キャリア育成プログラムに携わり、インターンシッププログラムおよび各種学修支援プログラムを実施。この間にキャリアカウンセラー及び産業カウンセラーの資格を取得、学生の学修及びキャリアカウンセリング等にもあたる。2011年から2015年まで京都府立大学の教養教育センター及びキャリアセンター兼任の特任准教授として、キャリア育成プログラムの構築及びキャリア育成科目の必修科目を担当し、調査・研究及び教育に従事した。
 

左から、大島教授、敦賀教授、小山准教授

左から、大島教授、敦賀教授、小山准教授

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